賀正の微生物
2017年 01月 06日
2017年になりました。
私も今年で35歳になり、この地に移住して5年目に突入です。
生きていると色々なことが変化していきますが、
富士山はいつも変わらずに同じ場所にズ~ンと佇んでいます。
所説あるそうですが、人間は1日に約9000回もの選択を行っているそうです。
朝起きたら、朝ごはんは何を食べるのか?
時間がないから朝ごはん抜きか?
服は何を着ていこうか?
靴下は右足から履く? それとも左足?
これを無意識に、思考を毎日毎日繰り返している。
この選択の基準になるのは「欲望」なんだそうです。
毎日こんなに脳みそフル回転だと、なんだか選ぶことに疲れちゃいますよね。
でも人の悩みなんて自らがつくりだした
仮想現実のモヤモヤみたいなもので
高原の風に吹かれれば、モヤモヤも吹き飛ばされて
ちっぽけなもんだなぁとも思ったりもします。
何があっても富士山みたいにデ~ンと構えていたいものです。
そんなこんなで平成29年もカーロファームをよろしくお願い致します
上のサイトの情報によると、多湿条件で発生しやすいようです。
屋根の下での栽培なので、上からの雨は当たらないのですが
ハウスが周りより低い土地に建っているので、
地下からハウス内に水が染み込んできてしまうようです。
病気になるとトマトの収穫量がガクッと落ちてしまいます。
トマトが病気にかかるということはウイルス(菌)に感染するということです。
水を伝って感染が広がっていきます。
通常なら殺菌剤を散布するところですが、
カーロファームでは基本、有機栽培なため化学合成農薬は、散布したくありません。
ボルドー剤は有機JAS認可がおりるとはいえ、果実に青い薬剤が付着して、水洗いしてからのパック詰めとなり、出荷工程が増えるため使いたくありません。
なら薬を使えないならどうしたらいいかというと?
有機農業では、病気になったから薬で菌を殺すという発想を変えて
そもそもなんで病気になったのかというところから入っていきます。
土が健康な状態であれば、野菜も病気になりにくいです。
人も体力があって健康な体なら病気になりにくいですよね。
そういう状態なら薬を飲まなくても、自己免疫の力でウイルスを防ぐことができます。
医学でいえば病気になってから薬を使う
→ 対症療法(西洋医学)的なアプローチだとしたら
健康な体にして病気にならない体にする
→ 原因療法(東洋医学)的なアプローチだといえます。
お待たせしました。
ここでようやく「EM」の登場です。
EMとは?
---◆Effective Microorganisms◆---の頭文字
21世紀に注目されている善玉菌バイオ資材です。
EMとは、有用な微生物群(Effective Microorganisms)という意味です。
EMは自然界に存在する人や環境に有益な働きをする微生物たちの集まり。
琉球大学農学部の比嘉照夫教授によって見出されました。
う~ん、なんだか難しいですね。
ざっくばらんに言ってしまうと「EM」とは善玉菌の集まりみたいなものです。
腸内細菌だとビフィズス菌なんかは体に良い作用があって
大腸菌なんかの悪玉菌は体に悪さをするわけです。
このボカシを20体、ハウスに撒きました。
※白いのは卵の殻です。カルシウム補給に。
植物に骨はないですが、細胞を強くしてトマトの尻腐れを防ぐ目的です。
うまく土壌が改善されるといいなぁ。
「EM」は畑の他にも、ペットのおしっこの消臭だとか
河川を綺麗にしたりだとか、色々な使い方があるみたいです。
化学薬品の代わりに微生物が使えるなら
環境に優しいことこの上ないです。
調べていくと面白いですよ。
その反面、効果の立証が難しくエセ科学などという批判もあるみたいです。
カーロファームでも情報を鵜呑みにせず
実際に利用してみてEMの効果を試してみようと思います。
by caro-farm
| 2017-01-06 21:59
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